今、家に去勢(避妊)を済ませた、一匹の子猫がいる。
振り返って、野良猫との出会いから整理してみることにした。
今、家の倉庫で生まれた子猫とその母親、計4匹 プラスなぜか居着いているネコ、合計5匹を飼うことになった。
別にもともとネコや動物がとりわけ好きというわけではない。
結論として、猫を飼うことになっただけのことだ。
家に来ていた猫が居つき、近所に糞尿、鳴き声などの騒音被害をだしてしまった。
しかも、お隣が区長さん、というパターン。 早急になんとかしないといけない。
動物愛護センター、もらい手を探す、飼う、の三択になった。
しかし、まず動物愛護団体、動物愛護センターというところは名前だけの団体であることらしい。
実際は数日預かれば、ネコを殺処分するという現実を知ってしまった。
こんなにかわいらしい、愛嬌のある猫を殺せるか、ってことだ。
40代になって、まさかネコを飼うことになるとは。
本の数ヶ月前まで、全く考えていなかった。
では、そのノラネコとのいきさつについて、整理してみよう。
とある、一月の極寒の夜の日。
いつもよく見かけるノラネコの友達とおぼしき、やや太り気味のネコが家の扉の前にいる。
夜も寒いひだったのと、どうもおなかを空かしているのか、
少し、食べ物を与えてしまったのがすべての始まり。
ノラネコは警戒心が強いけども、数日すれば、ほぼ毎晩、家にくるようになってしまった。
かわいいから、おもしろいから、かかわってしまった。
当時は、なぜか仕事やお金、人生そのものの不安などもあった。
今思えば、不思議とノラネコと接するときは心の慰め、気分転換にもなっていたのだろう。
料理好きであったことから、キャットフードから、手作り料理、牛肉など、豪華な食事を与えていってしまった。
ノラネコからすれば、ここにくれば、いつでも食べ物が手に入る。
しかもごちそうばかり。
とても居心地がいい。
となれば、毎日くることになってくる。
「ノラネコに餌をやる、」これは都会、田舎に限らず、一般的にはタブー、やっちゃいけない。
わかっているけど、ノラネコ、動物を助けているような自己満足、己へのの癒し、だったのだろうか。
毎日くるようになって、数ヶ月。
どうやら、倉庫の奥の隅っこの方から、子猫の鳴き声が聞こえるようになった。
まさか、かと思ったが、
子猫がいるのをみてしまった。 しかも自分の借家の敷地内に。
正直、子猫にふれる機会はこれまで少なく、新鮮だった。
ふつうに、素直にかわいい、と思って、毎日みているうちに、
食べ物を与えるようになってしまった。
そして、5ヶ月ほどたったら、
その子猫、親ネコをはじめ、毎晩、結構声をにゃーにゃー出しながら、
隣の家にはっきりと聞こえるくらいまで、食べ物を求めるようになってしまった。
そして、非常に元気で、パワフルで、
画期的で、ネズミも、モグラも捕まえて食べてる。
近所に迷惑をかけている以上、問題が地区全体にならないよう、
自分で決めた決断、それは、野良猫をかうことだった。
俺は、動物は好きだが、飼い猫のような、おとなしい動物はあまりすき好まない。
だから、きっとチーターを見てみたいと思っても、動物園が好きになれない。
野良猫の元気よさに自分も生き生きしていたのかもしれない。
色々調べたが、まず、去勢(避妊)することが望ましいことを知った。
猫は、大量に子供を産み続けてしまうから。 それに病気にもかかるのも、防げるらしい。
どうやら、今住んでいる市町村は、野良猫に対して、配慮もなく、去勢の補助やお助けはないことを知る。
俺は、バツイチの男で、もう40歳を超えている。 普通に考えれば、高校生や大学生の子供を抱えていてもおかしくはない。
となれば、
猫の数匹なんぞ、たやすいこと。
このように考えを決めると、意外にも楽になった。
さ、決めたからには、まずは猫の捕獲から、去勢までの段取りを組んだ。
今、急をようするのは、母親猫だ。
かわいそうな気持ちもあったけど、去勢/避妊手術をさせないと、自分もくるしいことになる。