パナグリルを使う生活がつづく。
どうしても、ガスオーブンがほしくて手に入れた、パナグリル。
1974年製造だそうだ。
ヤフオクだったかともうけど、奇跡的に未使用品、動作未確認。
思うに、高度経済成長期頃の商品は、高級な材料をふんだんに使い、
よいものを生み出していた。
たとえば、キヤノンのレンズにしても、プラスチックではなく、しっかりとした金属ボディだったのが、1980年のバブルの頃だ。
だから、壊れてない限り、昔のガスオーブンでも何ら問題はない。
火を使うことは、特に大事だと私は考えている。
便利な電子レンジ、オーブンレンジもあるけど、
どうも好きになれない。 なんとなく、不自然な気がしてしまうからだ。
さて、そんな中、昨年に
パナグリルを手に入れた。
奇跡的に未使用、動作未確認。
実際は動作全く問題ない。
いざ、使ってみて驚いた。
まず、すごい火力であること。
次に、丈夫にほかのもの、やかんでも置いて、お湯もできる。
トースト、グラタン、コーヒーが同時に出せる、というナショナルのキャッチフレーズも興味深い。
ピザやパンはすぐにやけるけど、
手ごねパン、フランスパンを外はぱりっと、中はもっちりと焼きたい、と思ったのがガスオーブンを手に入れようと思ったきっかけだ。
実際にやってみると、焦げる。
火力が強すぎて、最小値の1でやることにした。
思考錯誤をくりかえしたところ、
余熱10分、焼き15分、程度で小さく丸めたフランスパンは、
はっきり言ってフランスのフランスパン同等かそれ以上の出来になることがわかった。
(それなりの、良質のフランス産小麦粉や酵母を使うのは必須だけど)
外パリ、なかもっちり、小麦の深い味わいがかめばかむほど出てくる、これがフランスで食べたパンの思いでだ。
ポイントは、焼くオーブン、そして、基本の食材こそよければ、美味しく、体に優しパンも焼ける。
材料に関して言えば、
フランスパン用の粉を多々(リスドールなど)やってみたけど、
ラ トラディション フランセーズ、ブションなどの粉にはかなわない。
無水鍋もかなりおいしくパンが焼けるが、
パナグリルに群杯があがる。
火力であること、オーブンの中の温度が高温であること、
ついでにお湯も沸かせるような、楽しさ、レトロなデザイン(これが気を高めてくれる!! )、パナグリルは使ってみれば、
わかる楽しさがある。
まだまだ使いこなせているわけではないが、
作りはかなりシンプルで、温度もトライアンドエラーを繰り返しながらやるしかない。
ただ、ガスの火力で料理するのと、電気の力とでは、
出来は変わってくるのは当然だろう。