最高の品質のフランス産小麦粉が届いた。
ずっとまえから気になっていたフランス産小麦粉、アルティザン。
石臼引きの小麦粉で、大陽製粉さんの商品。
今まで、ラ・トラディションフランセーズあたりが、最高級だと思ってたけど、
上には上があった。
何かでみたけど、大陽製粉さん、製粉に関しては相当研究されたらしい。
海外の製粉の学校? に留学されたような記事も見た記憶がある。
こういうデリケートな小麦粉の場合、ちょっと変人がつくるようなものが興味深い。
(けっして悪い意味で変人といっているわけではないので、ご了承ください。)
灰分が非常に高く、要冷蔵だそうだ。
色は、やや薄い茶色といった感じに見える。
不思議だけど、ちょっと生で小麦粉をなめても風味がある。
ライ麦粉や全粒粉をまぜなくても、そのままで深く味わい深い。
このクラスのフランス産小麦粉は、
巷にみかける、フランスパン用専用粉などとは、雲泥の差だ。
作りやすかったり、中に程よい空洞ができ、見た目が良いのが、多くの国産メーカーなどが作る小麦粉だ。
扱いやすく、見た目が立派に仕上がる。
ところが、フランス産小麦粉の場合は、そうはいかない。
生地がべたついたり、どうも扱いにくい。
アルティザンも例外なく、扱いにくさはある。
しかし、いざ、パンを焼いて食べると、
深く、思わずため息がでてしまうような、これまで味わった中で最高のパンが焼けた。
慌てず、生地はねかせ、火力で焼く。
材料は白神こだま酵母、塩、水、小麦粉だけ。砂糖もバターも不要。
でも、しっかりと程よい硬さのパンができる。
世の中には、多くの製粉会社があるけど、なにか会社の意地のような、
あるいは、熱意が感じられる粉は試してみようと思う。
アルティザンは10kgのみの受注生産のみ。
しかし、正直言って今のところ、小麦粉ではダントツのトップクラスだ。
値段が高いのもこれなら納得できる。
良い材料、シンプルな作り方、
砂糖やバター等でごまかさない、
これだけで、皆に喜んでもらえるようなパンが、楽しく作れる。
これだから、手ごねパンはやめられない。