なぜ手捏ねでパンを作るのか、理由は唯一つ、
五感をフルに使って、体も脳も鍛えられるから。
手捏ねだと精神的なメリットもあるから、なにか行き詰まったときは
パンを捏ねることもある。
ホームベーカリーでは決して味わえない世界観があることもここで念押ししておきたい。
手ごねだと、粉の感触、香り、色、風味、そしてなんとも言えない気持ちよさが感じられる。
手で直にふれるからこそ感じられる世界がある。
だから、色々な種類の小麦粉を試す中で、
どれが自分好みなのか、わかってくる。
製粉会社が作った小麦粉の特徴も肌感覚でわかってくるようになる。
実際、小麦粉の種類は大変多い。
安いものから、高級なものまで、たくさんある。
その中から、良いものを探すなら、とにかく自分で触れて、
香りを楽しみ、パンの出来具合をみる。
手ごねだと、実際に手に触れるから、よくわかる。
一方、ホームベーカリーでは、それほど小麦粉を味わなくても美味しいパンはやける。
パンをやくだけなら、ホームベーカリーはとても便利だろう。
しかし、パン作りの工程は大幅に減少されるだろう。
手間のかからない、機械任せのパンが面白いかどうか、
ここを自分でといつめれば、よく分かる。
有名な小麦粉が必ずしも、自分にとって良いとは限らないことがわかる。
要は、手ごねでのパン作りは、五感フル活用で味わうことができるということだ。