もち米を栽培する理由 (お米の原種に近いから)
私は毎年、もち米を手植え手刈り、天日干しをしている。
大きな理由の一つとして、体を温める作用があるからだ。
もち米は比較的無農薬でもよく育ってくれ、収量も多い、というだけの理由からではない。
今住んでいるところの冬は、恐ろしく寒い。
そこで、食事くらいは体を温めるものにしたいところだと思っている。
漢方によると、
普通の米よりも、体を温める効果あるらしい。
実際に、私は冬の大半は、もち米を食べる。
炒って粥にすれば、よく分かることだが、汗が出るくらい体があたたまる。
凍りつくような気温のときでも、
もち米粥だと、一気に体があたたまる。
普通のお米のほうが、年中食べられて良いのでは、という意見もある。
しかし、餅にするだけが、もち米ではない。
普通にお米を炊くようにして、食べても全く問題がない。
寒がりの私にとって、冬を乗り越えるには、
もち米はマストアイテムだ。
もち米、体を温める効果があるけど、普通のお米だと大して温まらない。
これは自分で試したこともある。
しかし、まず根本的にもち米は品種改良が少ない、という特徴がある。
日本のお米は実は品種改良が進んでいる。
食味はもとより、食感、香り、ツヤ、栽培や収穫のやりやすさ、等を求めて、
多くは品種改良されている。
つまり、品種改良することで、
味は良いのだけど、実は、原種から遠ざかっているということを忘れてはならない。
より良い食感、ツヤ、その他色々あるだろうが、
原種から離れれば離れるほど、薬効などは亡くなっているのではないか。
例えば、古代米と言われる、黒米、赤米は、もち米の品種だ。
高い栄養価はもとより、
薬効や普通のお米にない栄養素があることも知られている。
古代米=原種とまでは言えないが、
古代米が原種に近いとは言えるだろう。
黒米がもち米なら、赤米、また現状のもち米(多少の品種改良されているものもあるだろうけど、)コシヒカリなどとくれべれば、
ずっと原種に近いはずだ。
つまり、原種から離れれば離れるほど、
体に良いものも減っているはずだ。
銀シャリ、とろけるような、寿司を食べたら、溶けていくような、
色々ある。 しかし、栄養価や米が持つエネルギーはどうだろうか。
自然農法の創始者福岡正信さんがいうには、
現在のお米は品種改良が進んでいる。
味は良いかもしれないが、軟弱なお米になっているそうだ。
もち米は原種に近い、
体を温める、
薬効も期待できる、
以上が私がもち米をつくり、食べる理由だ。
お米の原種については、
また後日述べようと思うが、
原種から遠ざかれば、それだけおかしな食べ物である、ということは念を押しておきたい。