福岡正信さんの書籍、自然に還るを読んでいて、
ミバエの話が出ていた。
外見はきれいなハエだが、実は恐ろしい生き物だそうだ。
ミバエは多くの柑橘類などに卵を産み付ける。
幼虫が内部を食い荒らし、果実が腐るという。
現状では、日本国内ではいないらしい。 しかし、
一旦ミバエが繁殖すると、果実業界は壊滅的な打撃を受けるそうだ。
幸い、日本には、検疫等の努力の末、防いできたらしい。
それが、なんと、オーストラリアから来た研修生の土産の果実の中に幼虫がいたという。
万一、日本国内でミバエの生育がすすめば、と思うと恐ろしい。
例えばもし、梅の産地の和歌山にでも広がれば、
梅ですら壊滅するおそれもあるだろう。
自然に還る、の本が発行されて数十年経過しているが、
果たして今はどうなっているだろうか?
みかんミバエというのも、今や検索すれば、でてくる。
それに、ミツバチに変わって、果実の受粉用に特別なハエを使用していることが増えているらしい。
そういった、ハエの類が進化していけば、
なんらかの過程で、ミバエのように変異するかもしれない。
ミツバチではなく、ハエで受粉させるようなことは、先の未来がどうも恐ろしく感じる。
福岡正信さんが、もし今の現状をみたら、なんと言うだろうか。
福岡正信さんの書籍は、単なる自然農法を謳っているだけではない。
自然を第一に考えない世界、人間が破壊してきた世界に警告を伝えてくれている。
内容は非常に深いので、何度も読み直しています。