とらやの羊羹をつくる。
とらやの羊羹、以前の職場でクレーム処理で使わせてもらったことがある。
品の良さ、後味、雰囲気、どれをとっても羊羹では最高峰に位置するだろう。
かなり古い本で、とらやの昔の店主が、羊羹をつくることの難しさを伝えている記事があった。
材料は至ってシンプルなのだけど、
鍋に火をかけてからの、練り具合によって仕上がりが随分変わるそうだ。
羊羹は、指で押してもはね返るくらいの弾力がある話もあった。
どの資料か、今手元にないが、
小豆のこし餡を作る段階から、その手間のかかることに驚いた。
こしあんにかなりの時間がかかることが、巷のネット上でのレシピとは違った。
小豆の皮、小さなゴミなどの不純物は、こしあんの段階でほぼ全て取り除く。
もっとも意識を使うのが、やはり仕上げのタイミングだった。