天日干しの梅干し
昔のしょっぱい梅干しの作り方について。
梅干し、いろいろな作り方があるが、
塩漬け、赤しそを塩もみして、つけたあとの話をまとめてみよう。
結局、最も大切なのは、しっかりと天日干しをすることだ。
これは、都会の生活では、少しやりにくいかもしれない。排気ガスなどないようなところであればいい。
赤く染まった梅を取り出し、ザルや小さいサイズのすだれ(100円均一で売られているものが使いやすい)を苗箱(ホームセンターで一枚100円程度)の上に乗せる。
強い日差しにあてるのだが、
3日間、そのまま干しっぱなしではない。
古い梅干しの本を以前手に入れたのだが、そこには、
梅を干したら、朝は梅酢に少しつけてまたつけて干す、らしい。
そうすると、梅酢を毎朝少し吸い、色も赤みがます。
今まで色々やったが、梅干しはやっぱり赤しそでしっかりと染めたい。
干しっぱなしは楽だが、ひと手間かけると、
梅酢をさらに吸って天日干しの濃厚な梅干しができることになる。
塩分は20%で作ったとしても、仕上がりはもっと塩分が濃いもの、
そして赤みもましたものとなる。
これは、一般受けするような食べやすい梅干しではない。
しかし、梅酢の濃縮エキスも含まれ、
酸っぱくて、しょっぱいが、昔の梅干しが出来上がる。
減塩や甘くした梅干しは食べやすいが、
体にはさほど良いものではない。
塩分控えると長期保存できないばかりか、
梅干しに本来備わっている殺菌や疲労回復、体力の保持、
その他健康や元気の源はない。
昔の梅干しは、食べやすい味ではない。
しかし、このように干しては翌朝、軽く梅酢にまたつけてから干す、
これを三日間続けると、
非常に濃厚な梅干しが仕上がる。
一粒食べるだけでも、塩分は強いが、
体には効く。